仲野整体本院四日市

藍綬褒章の伝達と拝謁

11月3日(文化の日)の発令日の前日に、 インタビユー記事が写真人りで中日、読売、毎日新聞の各紙に掲載されたことにより、多くの 方々の目に止まりました。

以来、国会議員·県会議員·知事·市長·医師会長をはじめ多くの皆さまに祝電を初めとした御祝意をいただき、また、御祝意とともにいただいた花で部屋中がー杯になり、温かいお心遣いに感謝の日々を過ごしておりました。

11月18日の伝達式に先立って、前日の午前中に臨床を終えて上京し、先に上京していた家内と渋谷で待ち合わせ、三男が準備してくれたグランドプリンスホテル赤坂に到着し、私の大好物でとりあえず乾杯しました。

この日のために息子が用意してくれたのは上層階の大変広い部屋でした。そこから見渡す東京の夜景は、家内と2人ではあまりにももったいない気分と、広すぎる部屋のためか寂しい雰囲気なので、家内に長男夫婦を呼ぶよう催促をし、まもなく現れた長男夫婦と1歳の孫が揃ったところで、息子が持参したシヤンパンで乾杯して和やかに過ご しました。

夜景

翌朝、家内は早くから着付けに出かけ、私は長男の結婚式以来のモーニングに袖をとおしました。伝達式に向かうためタクシーに乗り、厚生労働省に到着Lたのは入場指定時刻である10時30分の少し前でした。

夜景

夜景

ほとんどの方が集合している2階の講堂に着くと、家内とともに指定席に誘導され着席しました。まもなく司会者のアナウンスにより伝達式のオリエンテーシヨンがはじまり、伝達式は11時より始まりましたが、舛添厚生労働大臣が国務のために急遽欠席され、大臣代理の事務次官よりー人ひとり個別に伝達されました。

午後1時過ぎに7号車の私たちは最後に出発し2時前に坂F門をヘて長和殿前の広場に到着しました。 そこで2時20分まで休憩時間があり、二重橋近くを通りかかったところで、拝謁をすませて写真撮影待ちをされていた知人に声をかけられて驚きました。

定刻になって私たちは了号車から降りて受賞者は4列に整列し、配偶者は3列に整列して長和殿前に並び、6号車の受賞者の後ろに整列しました。そして長和殿の人り口にあたる南溜より人場、そこは高さが8.141ートルあり、159坪の床は黒御影石で、通路には黄色の絨毯 が敷かれていました。階段を上がりきったとこ ろの壁画は東山魁夷の「朝明けの潮」が飾られ ていました。

(下写真:「皇居のしおり」から引用)

東山魁夷の「朝明けの潮」

さらに中庭に面した広い廊下を通り豊明殿(下写真:皇居のしおり」からから引用)に入りますとその広さに驚きましたし、天井の高さと32個の大きなシヤンデリアも見事でした。 国賓を迎える部屋だけに、威風堂々としたたた ずまいと調和のとれた品の良いすばらしい建築 様式に感激しました。

建築 様式

私たちの後ろに続いた受章者には、文部科学省で伝達式を終えた紫綬褒章の皆さんがおられ、昨年8月の北京オリンピツクの金メダリストの面々でレスリングの伊調馨、吉田沙保里、柔道の上野雅恵、内柴正人、石井慧、谷本歩実、水泳の北島康介、ソフトボールの上野由岐子の各選手を初め、その他にはプロゴルフアーの青木功、モーグルスキーの上村愛子の両選手、女優の樹木希林さん、ピアニストの中村眩子さん、歌手の森山良子さんと隣り合わせとなり、豊明殿の中での待ち時間は本当に楽しく過ごすことができました。

正面に向かって左側の大きな引き戸が合図の音でゆっくりと引き開けられ、侍従長の先導にゆっくりと進まれた天皇陛下は、正面の御立ち台に立たれました。陛下の前ヘ進まれたご高齢の受賞者代表が、広大な豊明殿に響きわたる声で受章のお礼を述ベ、受賞者一同は深く拝礼をしました。

拝礼

陛下は私たち受賞者に祝福の御言葉をかけられたのち、御立ち台から受賞者のほうにゆっくり進まれました。受賞者の中には長い起立と緊張で椅子に座られた方もありまLたが、陛下の温かい御言葉に安堵されたご様子で、また、スポーツ選手には「以前にもお目にかかりましたね」と御声をかけられました。

こうして整列した受賞者ヘ御声をかけられた陛下は、御入場された大木戸から会釈をされて退室されました。

笑みを浮かべられながら受章者に会釈をされた御姿と、御心のこもーた御言葉は、私の心に深く刻み込まれました。貴重な拝謁の時間でした。

記念撮影

拝謁を終えますと二列で南浦から退室し、その玄関前で記念撮影が行われました。その後専用バスに乗って乾門から皇居を離れ、厚生労働省前に到着してから解散となりました。 ホテルに戻ってから記念撮影を終えてモーニングから普段着に着替えて一息つき、その後、長男夫婦が来るまでの待ち時間を利用して、受賞者のための記念品の展示場で品定めをしました。

記念撮影

記念撮影

たまたま当日は、友人の東京農大前学長である進士五十八大学教授の講演会とシンポジウムがホテルの近くで行われており、その講演会が6時で終わりましたので、いっしょに夕食をとることとしました。

友人と長男夫婦と初孫とともに6人で中華料理を楽しみ、酒が入っていっもより饒舌の友人と舌鼓をうちながら杯を重ね、かわいい初孫の仕草を見ながらの食事は時間が経つのを忘れて楽しく過ごし、この日一日の緊張と疲労を吹き飛ばしてくれました。

新幹線の最終便で帰路についたときは、分刻みの日程を終えた充実感と、疲労感が入り混じったような感覚でしたが、眼を閉じると多くの皆様との思い出がこみ上げ、生涯忘れることのない一日になりました。

記念撮影

この度の藍綬褒章受章において、これまでお世話になりました多くの皆さまに深く感謝申し 上げお礼の言葉と伝達·拝謁のご報告とさせていただきます。

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